29呉市豊町大長八王子会

平成29年度中山間地域島しょ部連携インターンシップ
八王子会(大長)

「まつりと地域交流による地域活性化を目指す八王子会」メンバー2軒の農園に受け入れていただき、9月20日~9月24日(4泊5日)の泊まり込み研修を生物生産学部・教育学部の学生2名が受けました。

研修の様子が、9/24朝日新聞及び9/24インターネット版朝日新聞デジタルの記事に掲載されました。「大学で学んだ理論が身についたと思う。過疎地の農業をどうしたらいいか考えるきっかけになった」とインタビューに答えていました。

呉市豊町の大崎下島は大長みかんなど多品種の柑橘を生産する県内柑橘類の一大産地であり、黄金の島とも呼ばれています。その大長の八王子会と連携して本学の学生が、みかん園(温州みかん・施設オレンジ・レモン園など)の作業・栽培技術などを学ぶとともに、ジャムなど加工品づくり、などの研修を受けました。

月日(曜日) 作業・研修名 左 の 内 容
9月20日(水) 地域の概要説明 大長地域の農業や新たな取り組みについての説明
9月21日(木) 雑草刈り ミカン農園の雑草を鎌などを用いて除去
害獣用柵の補修 猪に破られた柵の補修
9月22日(金) ジャム作り ブルーベリー、レモンを用いた手作りジャム体験
講義 ミカン栽培や流通に関する講義
9月23日(土) 雑草刈り ミカン農園の雑草を除去
摘果 収穫前のミカンを摘果した
柑橘工房の方とのお話 6次産業化に取り組んでおられる方とのお話
9月24日(日) 収穫体験 極早生のミカンを実際に収穫

研修した学生の感想

   この島には魅力がある。観光の側面において御手洗や大長みかんはすでに有名であるが、それだけではない。山頂から眺める美しい景観、歴史的な街並み、そして島の人々の思いやりあふれる人情である。私が5日間の滞在において最も感銘を受けたのは、島に暮らす人々は、すれ違う時にだれでも挨拶をするということだ。また狭い道で車同士鉢合わせた時にはすかさず譲り合い、相手にお辞儀をする。自分の住む町では見られない光景だった。島に暮らす人々にとって過疎化は深刻な問題である。だが、一方で都市として発展が進めば地域の良さが失われていくのではないか、とも思うのだ。
  今回受け入れていただいた農家の方々はこのような厳しい状況の中かつての豊かな大崎下島を再び蘇らせようと様々な努力をされていた。新たな販路の開拓や外部からの人、技術の導入といった、日常の生産を行う以上の努力を熱意をもって取り組まれている姿に強い感銘を受けた。地域の再生というものは最終的にはそこに住む人々の熱意が一番欠かせないものなのだと思った。また、今回受け入れ先の方々と連携してクラウドファウンディング、六次産業化などに取り組まれているとびしま柑橘工房の方とお話をする機会があった。その中で、「地域をよみがえらすための手段の一つとしての農業であり、農業だけを見ているわけではない」という話が印象的であった。自分は生物生産学部であるということもあり、今までは過疎地域の問題などを単に農業の問題、もしくは農業を中心とした問題としか考えていなかった。しかしこの話を通じてもう一段階大きなスケールでの問題でもあるのだと気づかされた。