27特別講座 世羅高原6次産業ネットワーク

「農村をプロモーションする」

ぼやせらちゅ
世羅高原6次産業ネットワーク  マネージャー
吉宗五十鈴 氏

<平成27年4月15日 16:20-17:50 於生物生産学部C201>

 三重県四日市市出身の吉宗さん、長野の大学を出た後、東京で雑誌の編集をされていましたが、結婚を機に世羅へ移住(夫は世羅高原農場代表理事吉宗誠也氏)。農作業に従事する中、パンフレット作成、ホームページなどを少しずつてがけるうちに、広報を任され、世羅町全体の取り組みに関わるようになりました。

H27吉宗さん 世羅町は、標高350~500m、寒暖差の大きい気候を生かし、果物、花、米の栽培が盛ん。また、観光農場を中心に、年間170万人の観光客を呼び寄せています。写真好きの吉宗さん、写真で地域を伝える活動をと30-40代女子をターゲットに「カメラ女子旅」を企画、2012年3月3日第1回を開催、翌年には観光庁の事業認定を受け、メディアにも多く取り上げられました。女性に限定したことで、女性ならではの共感力・発信力を発揮、世羅をアピールしてくれる「まるで観光大使」みたいな人が現れたり。地元の人たちと関わる時間が増えると、まさかの涙のお別れ「まるでウルルン滞在記」も。世羅ファン、ツアーのリピーター作りに大きく貢献しています。

 少子高齢化が進む中、外から人を呼び込み、定住者を増やしていこうと、地元発案のツアーを企画、従来の日帰りツアーから宿泊ツアーへのランクアップをめざし、SNSをどんどん活用、リアルタイムな発信をしながら、イベントを告知、集客、ファンづくりに励んでいます。

 吉宗さんがマネージャーをしている「6次産業ネットワーク」は、世羅町の様々な企画と連携。世羅の魅力を再発見する「まちコンシェルジュ」、世羅高校と広島大学の共同企画、「世羅の日本一を考える」。「せらマルシェ」とのコラボでは、30-40代女性が、かわいい、おいしい、ステキと喜ぶ、お土産、メニュー作りに挑戦しています。

 平成11年創設の世羅6次産業ネットワークには73団体が加盟。構成メンバーの世代差を考慮しつつ、世羅高原のイメージアップ、特産品の売り上げ増加に向け、人とのつながり大切にし、情報発信に取り組んでおられる吉宗さんです。