H26地域志向インターンシップ

H26インターンシップの概要
 

 インターンシップは、教養ゼミ体験学習と条件不利地域連携特別講座を受講した学生が、より発展的な体験学習をおこなうための教育科目です。H26年度は、5 名の学生がインターンシップをおこないました。参加した学生は、4 年生 1 名、2 年生 1 名、1 年生 3 名です。今年度の 1 年生は、体験学習等をおこなっており、他学年に比べてインターンシップを利用して地域に行くことを希望する学生が比較的多くなりました。

 インターンシップ先は、東広島市のトムミルクファーム、世羅町の世羅向井農園、愛媛県今治市の越智農園でした。この研修期間は、夏季休業期間である 9 月になっています。

インターンシップに応募した学生の動機
 学生がインターンシップを希望した動機には、大きく分けて3点ありました。第1に、農業の実態を学びたい、第2に体験を通じて自身の成長につなげたい、第3に就職を控えて、社会人とは何か、働くとは何か知りたい、でした。
 「農業の実態を学びたい」では、条件不利地域連携特別講座を受講し、講師が話した内容をより理解するために現地に行って実際に体験し、見聞きしたいという学生がいる。また、本学の学生は、農業、畜産業、水産業と関係する内容を学んでいるため、学生の専門分野に関わる実際の作業体系や経営の様子を学び、学問を深めたいという学生もいました。
 「体験を通じて自身の成長につなげたい」では、農業現場で働いてみることで自身の視野を広げたい、主体性を身につけるきっかけにしたい、という学生がいました。
 「社会人とは何か、働くとは何か学びたい」では、農業現場で働く方のプロフェッショナルな意識や生きがいをもって働く方を通じて、働くことの厳しさや社会的意義、自身の人生観における意義を見い出そうとしているようです。

インターンシップを通じて学んだこと
 4泊5日のインターンシップで学生が感じたことは、主に4つの点に集約できます。第1に、農業、農作業に関する新たな気づき、第2に、地域課題を実感し、認識する、第3に、地域のすばらしさを再発見する、第4に、今後の学生生活の過ごし方、人生観の変化、でした。
 「農業、農作業に関する新たな気づき」では、実際に体験してみて農作業が極めて手間ひまの必要な作業が多いという学生が多かった。また、かなりの体力が必要で、根気や忍耐力が必要であると感じています。加えて、動物による被害や作業が天候に左右されることなど自然を相手に仕事をすることのさまざまなリスクと、それに生産者がどのように対応しているのか、ということを学びました。
 「地域課題を実感し、認識する」では、実際に地域に行くことで高齢化が実際に進んでいることや後継者不足の現状を実感しています。特に、学生が体力と忍耐が必要と感じる作業が多いと感じるなかで、現場では多くの高齢者が作業をしている現状に、日本の農業のあり方に対して問題意識を持っていました。
 「地域のすばらしさを再発見する」では、これまで訪れたことのない地域に滞在したことで、これまで知らなかった美しい景観や人の温かさなどを感じ取ったようです。学生の中には、将来訪れた地域の発展に役立ちたいと感じています。
 「今後の学生生活の過ごし方、価値観の変化」では、生産者の知識や技術の深さを知り、これまで自身が学んできたことの知識や経験がまだまだ未熟であったことを感じています。また、良質なものを生産し消費者に喜んでもらうために、生産者が生き生きとして、真剣に作業をおこなっている姿を通して、職場探しの価値観を経済性重視から自分らしさや生きがいを重視したいと感じた学生もいました。
 短い期間ではありますが、学生は受入れ先の生産者と交流しながら学内では学べない多くの実体験を得たようです。


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