大亀観光農園、末岡レモン園、JA広島ゆたか
平成26年11月29日、呉市豊町大長地区にて秋の体験学習を行いました。同地では6月にレモンとオレンジのジャムづくりなどを体験しましたが、秋は、ミカンの共同選果場の見学、レモンの収穫、およびミカン狩り観光農園の視察を行いました。生物圏科学研究科および生物生産学部の院生・学生7人のほかに、他学部の学生2人も参加し、教員とコーディネータも加わっての体験会でした。秋とはいえ、冬に近い11月下旬の開催でしたが、当日は空も晴れており、瀬戸内の温暖な気候もあり、とても活動がしやすい天候となりました。
大長地区に到着後、広島ゆたか農協のミカン選果場では、営農販売部の山根部長から大長ミカンの歴史と生産・販売状況、今後のミカン産地の展望についてお話を聞きました。カンキツ類は新品種を導入する際に「接ぎ木」を行うことや、大長ミカンは広島県内を中心に出荷されていることなどを学びました。
その後、光センサーの選果場を見学し、ミカン1つ1つが光センサーで糖酸度が計測されていることを知りました。
呉市豊市民センター横にある「みかんメッセージ館」で大長ミカンの歴史に触れながら食事をしたのち、大長ミカン農家の末岡さんの指導の下、レモンの収穫を体験しました。レモンの樹にはトゲがあり、収穫は専用の皮手袋を使って見本よりも大きい果実から収穫しました。
その後、大長でミカン狩りの観光農園・大亀農園に行き、経営者の大亀さんから観光農園の概要と生産のこだわりについて聞きました。
歴史あるミカン銘柄産地である大長で、銘柄を維持するための様々な苦労を肌で体験し、地域の条件を生かした農産物生産の大切さを学びました。受入団体である大長八王子会および広島ゆたか農協の皆様、ありがとうございました。
農家の方々が、さまざまな努力や工夫をして、みかんやレモンの栽培をしていることが、実際の生の声で聞いて分かりました。選果場では、大量のみかんが機械によって素早く選別されており、最後は人の手でチェックしていて、とても丁寧に仕事をされているのだなと感じました。(参加TA)