読売新聞の「ふるさとあしたへ」の特集において、広大学生による呉市大長のまつり支援やCOCインターンシップの取組が11月9日の記事で紹介されました。
記事では、学生が地域で学ぶ中で高齢化による神輿担ぎ手不足を知り、参加するようになったが、学生に好評であることから、平成27年度からCOCの中山間地域島しょ部でのインターンシップへこの祭りの支援を組み込んだことなどが紹介されています。
広島大学では、生物生産学部の学生を中心に毎年呉市豊町大長地区の伝統行事「櫓祭り」に参加しています。
大長は、かつて日本初の早生ミカン産地として栄え、黄金の島と呼ばれるほど活気ある島でした。しかし、近年は、みかん産業の低迷や農業の担い手の高齢化・後継者不足により、町の伝統行事である櫓祭りの存続も難しくなっています。祭りをはじめとする伝統行事は、その地域の歴史や文化を特色づけるだけではなく、地域住民にとって交流の場となり、他出した家族の帰省の機会にもなります。その消滅は、地域の疲弊を加速させることにつながります。
祭りの存続と賑わいづくりのため、地域住民の要請を受けて、広島大学生物生産学部を中心とした学生・院生が、祭りに参加するようになりました。
学生の祭り参加による地域への効果として、「学生との交流により、地域の魅力を再発見すること」や、「新たな生甲斐の創出」、「地域の子どもたちが大学生と触れ合うことができる」などさまざまな効果があることがわかりました。
宇津神社前のみこし
広大の女子学生が、揃いのはっぴで神輿担ぎ
広大の男子学生は、子供が乗る2トンもある神輿を担ぐ