地(知)の拠点整備事業 JA呉直売所開設・運営に向けての調査活動を行いました。

 JA呉において直売所運営の優良事例として「道の駅たかの」の井上マネージャーから施設概要やコンセプト、運営方法などの講演が行われた。

また、広島大学生物圏科学研究科矢野准教授からは「直売所運営の具体的パターンとよくある問題」と題して講演が行われ、JA呉の新たな直売所設置に向けて学生も積極的に意見交換を行った。

・井上マネージャー講演
 3年間の周到な準備、地元と一体となった運営、地元生産者など参加者のモチベーションアップ、地元にこだわったコンセプトの商品展開などで成果を上げ、多数の来場者と目標を大きく超える経済効果が出て、「観光地広島!おもてなしアワード2013」を受賞したことなどの説明があった。生産者等参加者や道の駅職員全員に情報の共有をできるだけ行っていることや、お客様と積極的に話をして関わることが身に付き始め、これが関係者の主体的行動を誘導し、道の駅の成功につながったのではないかとの話もあった。

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・矢野准教授講演
 直売所開設に当たって、まず集荷と出荷会員の確保が大きな課題であり、地域に合わせていろいろなパターンを組み合わせて直売所の柔軟な仕組みづくりをすることが重要であることが指摘された。
 JA呉からは、生産者の高齢化、市場出荷への影響や関連、呉産農産物確保の具体的手法、開設当初に出荷者が少なかった時の対応策、残品処理など、数々の心配や問題が出されたが、矢野准教授から適切な指導・助言が行われ、学生も議論に参画した。