第4回円卓フォーラム資料

広島大学中山間地域島しょ部対策領域
第4回円卓フォーラム2017資料

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広島大学 地(知)の拠点
中山間地域島しょ部領域総合活動報告
概要版(暫定)

目     次

中山間地域・島しょ部対策領域の活動をまとめるにあたって … 2
1.中山間地域・島しょ部対策領域の活動の成果 …………4
2.COC活動実績、自己点検・自己評価、成果指標
                (平成26~29年度) …… 16
3.教養ゼミ体験学習の活動実績概要(平成26~29年度) … 28
4.インターンシップ活動実績概要(平成26~29年度) …… 38
5.特別講座講義実績概要(平成26~29年度) …………… 47
6.円卓フォーラム開催概要(平成26~29年度)…………… 53
7.平成29年度教養ゼミ体験学習の活動実績  …………… 65
8.平成29年度インターンシップ活動実績  ………………… 86
9.平成29年度特別講座講義実績  …………………………… 93
10.平成29地域志向教育効果等アンケート結果  ………… 97
11 . 地(知)の拠点教育研究功労者表彰者 ………………… 102

      第4回円卓フォーラムにて表彰(29.12.7)


 

中山間地域・島しょ部対策領域の活動を
まとめるにあたって

山尾政博・細野賢治・大泉賢吾

´平成25年度に文部科学省地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC)に採択された、広島大学の「平和共存社会を育むひろしまイニシアティブ拠点」は、①平和発信、②障がい者支援、③中山間地域・島しょ部対策〈条件不利地域対策〉、の3つの領域から成っています。生物生産学部は、中山間地域・島しょ部対策領域について、その教育・研究活動の役割を担ってまいりました。

´4年半にわたる教育プロジェクトを終えるにあたり、この間に得た成果を確認し、それを踏まえた地域志向型のカリキュラムのさらなる発展に向けて、本報告書をまとめました。この間の活動は、3つの時期にわけることができます。

´第1の時期は、本事業に採択されて平成26年度末までの1年半です。活動の準備に多くの時間を費やし、体験学習と特別講座をスタートさせました。連携地域と市町からは様々なご助言をいただきながら、試行を重ねました。第2の時期は、平成27年度から28年度後半までの1年間半、インターンシップの充実がはかられ、活動のマニュアル化を進めました。学生・教員の地域貢献活動が盛んになったのもこの期の大きな特徴です。第3の時期は、28年度後半から現在まで、活動のまとめと今後の地域志向型の教育カリキュラムの充実をはかるための準備です。

´ 食料・農業・農村に関心をいただく学生たちは、様々な地域体験を重ねることができました。広島県内の連携市町、地域住民、企業、NPO・NGOなど諸団体の皆様方に深く感謝いたします。私たちは、皆様とともに地域志向教育を実践してきました。体験学習、特別講座、地域インターンシップ、フィールド特別演習、その他実験・実習等、豊富なカリキュラムを学生に提供できたのは、ひとえに皆様方のご協力があってのことです。

´中山間地域・島しょ部対策領域では、教育活動の効果をはかるために、参加学生に対してアンケートを実施してきました。また、連携市町や地域の皆様方にも、活動内容の向上がはかられているかどうか、評価していただきました。そうした評価活動を通じて、地域と大学が連携して行う人材育成は、中長期の展望をもっておく必要があるということを学びました。農学系分野である生物生産学部では、農林水産業や中山間地域・島しょ部社会に貢献する、外部支援人材の育成が中心になります。中長期の視点から人材育成を考えなければならない理由はここにもあります。 

´ 本事業に採択されて以降、当初は生物生産学部が中心であった地域志向科目も、全学展開をはかることができました。連携市町の中には、参加学生や教職員とともに、産業・観光面での活動に役立てていただく取組事例があります。地域・市町の皆様に触発されて、学生の地域志向が予想以上に高まるなど、COCを終える時期として十分な成果を感じています。

´本報告書は暫定の活動報告です。毎年の詳細な活動報告はすでに作成して、ホーム・ページ等で公開しております。それらを踏まえたのが本書ですが、今後開催が予定される第4回円卓フォーラム、全学の外部評価委員会等を通じてより充実した内容にしていくつもりでおります。

´皆様のご意見やご批判をいただければ幸いです。