第3回円卓フォーラム2016概要

広島大学 地(知)の拠点 第3回円卓フォーラム
「平和共存社会を育むひろしまイニシアティブ拠点」
中山間地域・島しょ部対策領域
地域と学生が作る人材育成プログラム
~活動の評価と提案~

広島大学地(知)の拠点第3回円卓フォーラム成果報告書 全ページPDFは、こちら


要   旨

I 第3回円卓フォーラムの概要
広島大学の「地(知)の拠点整備事業(COC)」
1 文部科学省により2013年に採択された広島大学の「平和共存社会を育むひろしまイニシアティブ拠点」(以下、イニシアティブ拠点)は、大学が自治体を中心に地域社会と連携して、地域を志向した教育・研究・社会貢献を進めることを目的にしている。広島地域の共通課題を三つ設定しているが、円卓フォーラムは「中山間地域・島しょ部対策」(条件不利地対策)に関係したもので、本年度は第3回目の開催になる。

2 中山間地域・島しょ部領域対策を主に担当するのは生物生産学部であり、農漁村地域をフィールドに、体験学習を出発点とする地域志向型教育を実践している。条件不利にもかかわらず、優れた活動を行っている地域住民、地域社会、市町と強く連携し、学生に体験活動やフィールドワークを通して、地域の現場で起こる様々な問題に興味・関心を抱いてもらい、深く学習してもらうための取り組みである。

3 本年度は、広島県内の7市町11地域の住民の皆様、自治体関係者などの御協力をいただき、体験学習、インターンシップ、特別フィールド演習などを実施した。体験学習に加え、特別講座、インターンシップ、さらには地の拠点関係の科目を受講する学生は多く、「地(知)の拠点」という事業名は学生の間で広く知られるようになった。活動には生物生産学部の学生はもとより、興味関心を抱く全学の学生・院生が参加するなど、広がりをみせている。

4 中山間地域・島しょ部領域対策を担当する生物生産学では、これまでの活動を踏まえ、「地域と学生が作る人材育成プログラム~活動の評価と提案~」をテーマに、第3回円卓フォーラムを開催することにした。

第3回円卓フォーラムの趣旨
5 中山間地域・島しょ部領域では、連携市町・地域の皆様、学生、教員の参加によって円卓フォーラムを毎年開催し、カリキュラムを改善し、地域志向型人材育成プログラムの充実に努めてきた。第3回円卓フォーラムでは、中山間地域・島しょ部地域で実施された諸活動、特に、体験学習とインターンシップを地域と学生の視点から評価していただき、今後の活動を展望することにした。
 円卓フォーラムには、生物生産学部の1年生、インターンシップ等に参加した各学部の学生、TAとして参加した3年生、4年生、院生の他、連携市町の担当者、受入地域の代表者にもご参加いただいた。この円卓フォーラムにおいて、地(知)の拠点活動の評価・提案(改善策)とともに、地域志向教育、人材育成、地方創生に向けた取り組みを議論いただいた。

第3回円卓フォーラム第3回円卓フォーラム全体概要写真

 開会挨拶、参加者、構成
6 第3回フォーラムは、2017年1月19日(木)に広島大学学士会館にて開催された。広島大学社会連携担当副学長木原康樹教授が、開会の挨拶を行った。日頃広島大学の学生の地域体験に協力いただいている地域や市町の皆様に謝意を表するとともに、フォーラムに参加する学生には地域で体験したことをもとに更に深く学んで欲しいとのメッセージであった。

円卓フォーラム 副学長あいさつ
7 続いて、連携市町、受入地域、関係機関からのご参加者の紹介が行われた。全体で170人あまり、2市3町、5地域、県庁、その他であった。(添付資料1 参照 )

8 円卓フォーラムは2部によって構成された。第1部は、体験型教育プログラムの成果(学生から3報告、地域の皆さんから4報告)を参加者で共有した。第2部では、総勢170人が体験先地域に従って10グループに分かれてワークショップを行い、体験学習について地域・学生双方からそのあり方を検討した。

 


 


円卓フォーラムにおける学生のコメントの一部

・フィールドワークを通じて学んだことや感じたこと、知識をつけていくにつれて自分がどういう研究をし、地域の抱えている問題の解決にどう貢献していきたいのかを考えることができ、自分の新たな関心事が増えたように思います。(生物生産学部1年生 女性)


・新商品の開発に関わったり、生産者の生の声を聞いたり、一般的な大学生では体験できない貴重な体験だったと改めて思いました。経験を思い出で終わらせず、更なる活動のきっかけにし、地域活動を継続することが大切だと感じました。(生物生産学部1年生 男性)


 

第3回円卓フォーラムの成果報告にあたって(吉村研究科長)

 広島大学では、平成 25 年度に「平和共存社会を育むひろしまイニシアティブ拠点」事業が、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択されました。この事業には、①平和発信、②障がい者支援、③中山間地域・島しょ部対策〈条件不利地域対策〉、の3つの領域が設定されています。生物生産学部は、「中山間地域・島しょ部対策」領域について、その教育・研究活動の役割を担っております。

 事業開始からほぼ4年が経過しましたが、この間に、教養ゼミを用いた体験学習を起点に、特別講座、インターンシップの充実を図ってきました。さらに、学生たちが専門教育のなかで、地域志向を深く意識しながら勉強できるようにと様々な努力をして参りました。「地(知)の拠点整備事業」は、体系的な地域志向人材育成プログラムとして発展しつつあります。

 地の拠点に関係した教育活動は、連携する地域・市町の皆様のご協力があって成り立っています。講師や指導役を地域・市町にお願いしたおかげで、学生は地域への関心を高め、専門性を深めるきっかけを得ています。地域・市町の皆様に触発されて、意識を高めていく学生、それに反応するように大学の教職員の意識も変わりつつあります。地域を通して社会を学ぶ連鎖的な意識の向上が大学の中に起き始めた、そんな印象を持っております。

 中山間地域・島しょ部対策領域では、学生、連携地域・市町の皆様、教職員が一同に会して、円卓フォーラムを毎年開催しております。今回の第3回円卓フォーラムでは、中山間地域・島しょ部地域で実施された諸活動、特に、教養ゼミとインターンシップを地域と学生の視点から評価いただき、今後の活動を展望することにしました。この報告書は、フォーラムでの報告や議論の内容を簡単にまとめたものです。フォーラムでは、活動の成果と課題に加えて、今後の方針なども話し合われました。地方創生に取り組む地域・市町の皆様に、何かのお役にたてていただければ幸いです。

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