H28 吉田ゼミ 安芸太田町 井仁地域(棚田)

教養ゼミ体験授業の報告 (2016年6月5日)

担当ゼミ責任者 吉田将之

地(知)の拠点担当教員 大泉賢吾・天野通子・細野賢治・山尾政博

 中山間地域の棚田農業体験と地域の暮らし

 安芸太田町井仁地域には、棚田百選に選ばれた美しい棚田があります。地域では、住民主体の地域計画づくりに取組みながら、美しい景観と故郷を後世に残していこうと努力しています。体験学習では、井仁地域が長年取り組んでいる、棚田田植え体験会に一般参加者とともに参加して田植え体験をし、体験会を運営している井仁地域の方のお手伝いもさせていただきました。午後からは、地域の方を講師にして地域の暮らしや文化を学ばせていただきました。

井仁28教ゼミスケジュール

棚田の田植え体験

 棚田田植え体験会は、井仁の棚田を築いた祖先の偉大さを思いながら、地域の共同作業としての田植えを都市住民とともに楽しみ、井仁地域の連携と活性化、棚田の維持・保全をはかるためにおこなわれています。体験会の運営は、井仁地域の住民が中心となって取り組んでいます。田植え体験では、体験用に準備していただいた体験田で一般参加者とともに田植えをおこないました。田植えの仕方は、住民の方が各班の班長として指導をし、生物生産学部の上級生で田植えの経験がある学生が指導のサポートをさせていただきました。

 学生は、裸足で水を張った田んぼの中に入り、足の感触を楽しみながら、手植えをしていきました。線引きをしてありますが、稲の苗を均等な幅で、まっすぐに植えていくのは、なかなか難しい作業のようでした。水田の泥に足をとられながら、腰をまげておこなう作業は、大変でしたが、学生たちは初めての体験を楽しんでいました。

 田植えを午前中に終えたら、井仁の方々が準備してくださった昼食をいただきました。学生みんなで配膳の準備をお手伝いさせていただきました。昼食は、井仁の女性たちが体験会参加者全員分を準備してくださいました。今回の献立は、郷土料理の一合寿司、山菜の漬物など地域の食材をつかった料理です。みんなでおいしくいただきました。

 食事のあとは、一般参加者の方々に体験会に参加した感想についてのアンケートをおこないました。学生は、アンケート票をもって参加者の方のお話を聞き取っていきました。

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井仁地域の散策と井仁ぴちゅ会会長の講義

 午後からは、地域の歴史や文化と自然環境のグループの2つに分かれて地域を散策しながらお話をお伺いしました。歴史や文化のグループでは、棚田の石組みがどのようにしてつくられたか、各家の蔵にある様々な屋号の意味、大歳神社に祀られているものは何か、山に囲まれた地域では、自然が美しい一方で鳥獣被害とどう向き合っているか聞くことができました。どれも地域の暮らしに根づいた歴史や文化で大変興味深いものでした。自然環境のグループでは、棚田の風景が一望できるところに案内していただきました。その途中、棚田を取り巻く自然、植物、動物について興味深い話を聞くことができました。鳥獣害被害の現状に驚かされ、防護柵の長さに圧倒されました。学生の多くは、自然の厳しさのなかで生活することの大変さを実感したようです。最後に、井仁地区がこれまでどのようにして住民主体の地域づくりに取組み、棚田体験会を田植えと稲刈りのシーズンに取組むようになったのか、参加した学生に体験学習をどのように役立ててもらいたいか、などについて講義をしていただきました。最後に、学生からお礼の言葉を述べ、本日の体験会は終了しました。

 井仁地区のみなさま、安芸太田町役場のみなさま、学生を受入れていただきありがとうございました。

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体験学習 発表会スライド(学生プレゼン資料)